2015-10-15 Category:音楽
90年代のヒップホップ・シーンをリードし続け、今もジャンルを超え支持を集めるグループ、ア・トライブ・コールド・クエスト(ATCQ)。1990年発表のデビュー作『ピープルズ・インスティンクティヴ・トラヴェルズ・アンド・ザ・パスズ・オブ・リズム』の25周年記念盤が11月13日にリリース(日本盤は11月25日発売予定)されることは既に発表されていたが、このほどそのボーナス・トラックとして、ファレル・ウィリアムス/シーロー・グリーン/J.コールによる新リミックスが追加収録されることがLegacy Recordingsから発表された。
まず第一弾リミックスとして発表されたのはファレル・ウィリアムスによる「ボニータ・アップルバム」のリミックスだ。 2011年に公開されたATCQのドキュメンタリー映画『ビーツ・ライムス&ライフ』の取材でも、「ATCQは(自分の)大脳、その価値は計り知れない。プロデューサーになろうとする者なら誰にでも通じる音楽理論なんだ。まずはATCQを学ぶべき」と語るほど彼らに心酔している。
とりわけ、ヒップホップ史上屈指のラヴソングとの呼び声も高い「ボニータ・アップルバム」は彼のお気に入りのようで、2008年に彼がプロデュースしたジェイ・Zの「アイ・ノウ」には、「ボニータ・アップルバム」のリリックの一部が引用されているほど。今回のリミックスはオリジナルの雰囲気を活かしながらも、よりセクシーな方向に仕上がっている。
今後のリミックス・シリーズには、鬼才シーロー・グリーンによる「フットプリンツ」と、人気ラッパー J.コールによる「キャン・アイ・キック・イット?」が順次発表される予定。大いに注目されるだろう。